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令和6年2月定例月議会・令和5年度補正予算先議

更新日:3月27日

 2月27日10:00令和6年根室市議会2月定例議会が始まりました。会期は3月18日までの21日間です。初日、本日の本会議では、令和6年度の市政方針、教育行政方針が市長、教育長からそれぞれ示されました。

 その後、令和5年度補正予算(一般会計他7会計)の先議が行われました。

 このうち一般会計補正第9号は、国・道の交付決定に伴う経費のほか、決算見込みに立った「病院会計支出金」の増額など、事務・事業の執行上、特に支障のある経費に限定した補正予算措置であり、総額323,486千円の増額補正であり、令和5年度一般会計の予算規模は、44,919,025千円となりました。


主な補正内容 ※1千万円以上の増減措置

【歳入】 

地方交付税 77,951千円

道支出金  105,386千円 

 水産業振興構造改善事業費補助金 36,173千円

 水産業強化対策事業費補助金 69,173千円

 地域づくり総合交付金 29,557千円

繰入金 265,168千円

 財政調整基金繰入金 348,137千円

 ふるさと応援地域医療安定化基金繰入金 27,772千円

 ※その他ふるさと応援関連金基金については決算見込みにたった減額措置

地方債 ▲121,200千円

【歳出】

総務費 企画調整経費 地域おこし協力隊推進事業 ▲21,931千円

    北方領土返還運動経費 ▲16,573千円

    根室本線花咲線維持確保対策事業経費 ▲24,078千円

    税外収入払戻経費 48,685千円

    防災対策経費 28,700千円

    新庁舎建設事業経費 ▲52,043千円

衛生費 保健指導及び医師対策経費 14,102千円

    看護師等確保総合対策事業経費 ▲12,000千円

    診療所管理経費【繰越明許費】13,670千円

    病院会計支出金 231,416千円

    廃棄物処理施設建設事業経費 ▲11,700千円

農林水産業費 水産業振興経費加【繰越明許費】71,819千円


以下の項目について質疑を行いました。



事項別明細書 P15 企画広報費

企画調整経費 21,931千円減 (すべて地域おこし協力隊推進事業)

 ※当初予算 50,000千円 → 28,069 千円に減額

 ※当初予算 10名分を予算措置 → 実績 5名

〇委託料 地域おこし協力隊業務委託料 12,600千円減

 当初予算額 1名2,700千円(月225千円)×10名 27,000千円を措置

 今回の減額 12,600千円 56か月分 4人と8か月分

・減額の要因をどの様にとらえているのか

→1名の地域おこし協力隊員の場合、相談相手がいなかった、過度な期待等から途中でやめる方もいることから、複数名の募集とし10名分の予算とした。

・どの様な地域おこしを想定して、目指して事業を選択、人員募集をしているのか

・今年度想定していた当初事業の概要

→募集人員 10名

  募集協力隊員 移住促進コーディネーター

         空き家対策推進員

         釣り起こし推進員

         フリーミッション など

  委託期間 令和5年4月1日から令和6年3月31日(最大3か年)

  ※実際にはフリーミッションの方が着任

意見等として

・地域おこし協力隊の活動が市民につたわっていな点を問題点として指摘、その改善にもと取り組むよう要請。

・フリーミッション、誰でもよいという考え方ではなく、地域の活性化に繋がるよう、また、根室市に足りな分野のノウハウをもった人材、それらにチャレンジするよう人材を行政として整理、また、市民の声を取り入れ等、目的をもった募集につとめる必要ある。


参考

 

事項別明細書 P16 諸費

〇行政目的・事業目的 根室本線花咲線維持確保対策事業 24,078千円減

・委託料 花咲線利用可能性調査業務委託料 18,327千円の減額の理由

・負担金補助及び交付金 

 根室本線花咲線対策沿線地域連絡協議会負担金 5,024千円減額の理由

→本事業に対して国・道の助成があったころから、その助成額相当分を減額

 事業としては計画どおり実施

・花咲線の利用状況はどの様に推進しているのか?

→期待される効果(指標)として輸送密度(人/キロ/日)

 H29年 264人 H30~R4の5か年間のアクションプランをもって取り組んだが新型コロナウイルス感染症の影響等もありR4年は190人という状況。 

・今後の対策に対する基本的な考え方を確認

→今後、この路線の維持存続は観光客の利用増を見込み、その利用促進のための事業に取り組む

意見等として

・花咲線の維持・存続のためには、地域で支える取り組みも必要であり、市民からのアイディア募集も必要。一例ですが、釧路駅から終点の根室駅まで各駅それぞれ出発メロディを、浜中駅ではルパン三世のテーマをといった、この路線を楽しんでもらえるような事業、市民のアイディアを募集して取り組むことも必要と考えます。

・花咲線の存続のために行ったクラウドファンディングによるふるさと応援関連基金を活用した事業展開の充実も検討していただきた。


参考


 

事項別明細書 P24 病院事業会計支出金

〇病院事業会計支出金(補助金) 231,416千円の増額

※繰出金の内訳 当初と本補正の比較一覧チェック(収支均衡を図るための補助金のみ増額)

繰出総額 21億2,791万円と20億を超えた点についてどの様に考えているのかチェック

 

・増額となった補助金(収支均衡を図るための補助金)の総額の確認

511,571千円→742,987千円 (231,416千円の増) 

・財政収支試算においては、令和6年度以降20億円(最大23億円だい)を超える繰出金を想定しているが、この点について、どの様な認識を持たれているのか?

 →地域医療を守ることを最優先に位置付け取り組む。必要な医療の提供、その為の人材確保に努め、その上で経営改善に努める。

・今回の補正に関しては、財政調整基金を財源としているが、地域医療安定化基金繰入金の活用に関しては、一定程度のルールづくりが必要と考えるが見解を伺いたい。

 →今回は当初予算で見込んだ15億円に変更なし。

  ただし令和6年度は18億円を見込んでいる。

 

意見等として

 地域医療を守り続けることは、市民が安心して暮らし続けるためにも、最優先施策として取り組むべきであり、病院会計への繰出は必要な措置と考えるが、同時に、経営改善であったり、或いは、一定額を超える不足額に関しては、一般財源措置をする等、持続可能な財政運営、そして病院経営を考えるべきと判断する。病院管理者である市長には、その先頭に立ち経営改善に取り組んでいただきたい。


 令和3年度、令和4年度はコロナ関連の病床確保に対す6億円を超える補助金があり、収支が一定程度保たれ、一般会計支出金を抑えることができたが、今年度の状況(20億円を超える一般会計支出金)を考えると、地域医療を守り続けるためにも、国・道の財政支援が必要であり、その為の支援策の検討等要請活動を、議会も共に、行っていかなければならないと考えます。

 


 





     

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