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執筆者の写真toshiharu honda

12月定例月議会一般質問その1

北方四島と隣接地域の交流等共同の取り組みについて


北方四島への自由関税制度(免税特区)導入と共同経済活動について

【質問】

北方領土問題は国家間で交渉され、我々は、国家間の交渉を下支え、後押しするため、啓発運動をはじめ北方四島との交流事業等を長きにわたり取り組んできたわけですが、原点の地の声は重要だと思いますし、世論を動かし、国の交渉を支える大きな力にはるものと考えます。

日ロ間では、コロナ禍で活動は止まっていますが「共同経済活動」のパイロット事業が行われるなど新たなアプローチとしての取り組みがあったわけですが、北方四島への自由関税制度導入の問題とこれまで進めてきた共同経済活動の今後の展開への影響等北方領土をとりまく現状について、どの様なお考えを持たれているのか、また、隣接地域として議論、具現化を深める課題やテーマと当然リンクする問題であり、原点地の地からの何らかのアクションの必要性を含め、市が今年度新たに設置した専門家会議等でどの様に取り上げるのか、見解を伺います。


【市長答弁要旨】

・ロシアはこれまでも「クリル社会経済発展計画」や「優先社会経済発展領域法」などに基づき、北方四島を含む極東地方の経済発展施策を推進している。

・本年九月にプーチン大統領が表明した「北方領土への免税特区創設」についてもこうした取組みのひとつ。

・ロシアによる一方的な特区創設は、日本の立場と相容れない

・「四島における共同経済活動」については今後の進展に期待

・専門家会議においても重要な検討テーマの一つであり、今後の協議の進展を注視するとともに、引き続き調査・研究を進める。


【意見等として】

原点の地だからこそできるこがあるはずであり、新たなパイロット事業の提案や隣接地域主体の事業展開等について再度取りまとめ、道、国に対して提案としること必要。


 

30年間積み重ねてきた北方四島交流事業に対する評価について

【質問】

専門家会議の目的は、四島との新たな地域間交流や自由往来、自由交易、四島との共同経済活動等について議論を深め、その具現化に取り組むとですが、新たな取り組みに進む段階で、これまでの活動の評価、そこから考えられる新たな可能性の見極め等の作業も必要になるもと考えます。

30年間積み重ねてきた北方四島交流事業をどの様に評価されているのか、特に、原点の地としての事業への関わり方や役割など、課題認識等も含め、現時点における見解と専門家会議における整理の必要性について伺います。


【市長答弁要旨】

・四島交流事業は、開始以来、今年で30年目の節目を迎え、この間の市民の友好的、かつ積極的な交流の積み重ねにより、住民同士の相互理解は深まり、友情や信頼関係が構築された。

・北方領土問題を進展させるためにも、四島交流事業は大切な取組の一つ。

・更なる深化を目指し、専門家会議において引き続き検討を進め、より効果的な事業となるよう取り組む。



 

隣接地域主体の多面的交流と共同の取り組みの必要性について

【質問】

新型コロナウイルス感染症により2年間北方四島在住ロシア人との交流事業は完全に止まってしまいました。

これまで交流のあった四島の皆さんが日本人墓地の清掃をしてくださった情報がSNSに投稿され、その投稿に返信するなどのやり取りはありましたが、お会いできないのは寂しいことです。

先般、テレビ会議システムを使い、これまでに交流のあった色丹島の皆さんと久しぶりお話ができましたが、これも時間をかけて交流を続けてきた関係だから成立した事業だったと思います。改めて、対面交流の必要性を感じましたし、隣人である隣接地域と四島在住ロシアの交流による信頼関係の醸成が必要と感じている一人です。

私もビザなしサポーターズたんぽぽのメンバーとして交流活動を続けておりますが、私達の会のメンバーも全員60歳以上であり、先般のテレビ会議に参加された四島側には19歳の大学生の参加もあり、こちら(日本側)の交流事業に参加する枠組みの見直しを急がなければならないと強く感じました。

若い方々の交流事業への参加を含め様々な業種間、更には、芸術文化・スポーツの各分野、そして、経済的な繋がりを担う方々等多面的な視点から交流・共同の取り組みを積み重ねるための検討を進め、相互の更なる信頼関係の醸成を図り、国の取り組みを下支えするためにも、良好な地域間の関係構築に努める取り組みが必要であり、重要なテーマと考えますが、市長の見解を伺います。


【市長答弁要旨】

・専門家会議では、「北方四島との新たな地域間交流」について検討を進めている。

・先般、その一環として、市民と色丹島在住のロシア人との間で「オンライン交流」を実施した。

・初めての取組みであったが、お互いの近況を語り合い、また、色丹島の最新情報がドローン映像を交えて紹介されるなど大変有意義な内容となった。

・両地域の長年の交流の積み重ねにより、固い絆で結ばれていることを確認した。

・更なる相互理解と信頼関係の醸成を図り、「北方四島との新たな地域間交流」の実現に向け、より効果的な交流のあり方について、専門家会議において検討する。


【意見等として】

現在、検討されている「北隣協の船」の考え方も含め、隣接地域住民の四島訪問、管内への四島在住ロシア人拡充等、隣接地域主体の交流、特に、若い方々の交流を、そして様々な職種間の交流、芸術文化スポーツ交流、経済的なつながり等、多面的な取り組みを拡充する仕組みづくりや根室市独自の交流事業も検討していただきたい。


先般のテレビ会議で30年間の北方四島交流を振り返る企画を双方向で企画してみてはといった話があった。「北方四島と隣接地域の共同事業」として是非実現させたいところであり、共同の組織・連携事業として検討して頂きたい。



2016年6月 四島側からのファミリー訪問団と市民の交流会に参加

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