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令和5年6月定例月議会・一般質問その2


 次に、市立根室病院の診療体制と今後の経営見通しについて伺います。

新型コロナウイルス感染症への対応、更には、看護師等医療従事者の不足に伴う病棟の一部閉鎖と厳しい環境下での診療が続いており、そうした中での、医師をはじめ、医療スタッフの皆さんの地域医療を守り続ける取り組みに対して、敬意と感謝の意を表したいと思います。この厳しく大変な病院の経営管理者は市長でありますので、市長に対しまして、病院の経営状況等について、何点か、伺うものであります。


(1)令和4年度の経営状況の評価と課題について

【質問】

 はじめに、令和4年度の経営状況の評価と課題についてでありますが、先般、議員協議会において、令和4年度の病院の決算状況の概要について、一定程度の説明はいただきましたが、コロナ禍で一年間を通じて入院・外来患者の制限とコロナ病床の確保が必要となった年度であり、この一年間の経営状況をどの様に評価されているのか、また、この間、経営上の諸課題解決のため、どの様な取り組みをされてきたのか、市長の見解を伺います。


【市長答弁】

立根室病院の令和4年度の経営状況などについて

・新型コロナウイルス感染症の感染拡大とこれらへの対策が常態化する中、コロナ専用病床の確保による一般病床数の減や、院内における感染拡大防止対策として行った手術・検査などの制限による患者数の減により、一日当たり患者数は、当初予算対比で入院10.6人、外来29.9人の減、入院・外来収益でも約1億9千万円の減収となるなど、コロナ禍による影響を受けたものと認識している。

・このような状況下、院長を先頭に、職員一丸となり、医療提供体制の維持と感染症対策の両立に努めるとともに、医療従事者確保への対応や、材料費等の経費節減に向けた取組のほか、国の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業補助金の有効活用などにより、当初予算対比で約1億2千3百万円の収支均衡分の繰出金の圧縮が図られたところであり、コロナ禍における厳しい運営状況の中、地域の中核病院としての役割を果たすことができたものと考えている。

 

※再質問のために情報整理を!


一日当たり患者数


当初

決算

H29(ピーク)

決算-H29

入院

90.2

79.6

118.4

-38.8

外来

532.7

502.8

598.7

-95.9

入院一人当たり単価(決算)

当初

決算

H29(ピーク)

決算-H29

​入院

43.999円

​43,395円

38,349円

5,046円

外来

10,727円

11,345円

8,860円

2,485円

医業収益

 当初 3,042,661千円 決算 2,859,873千円 約1億9千万円の減収


国の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業補助金 約6億3千万円


※令和4年度は、コロナ禍で患者への診療制限をせざるを得ない状況下で、医業収益では1億9千万円の減収となったが、経営改善への取り組みやコロナ対策緊急支援補助金約6億3千万円があり、収支均衡を図るための一般会計繰出金を1億2千3百万円圧縮

 

【再質問1】

 入院・外来患者の制限により、病院の患者数のピーク時(H29)に比べると入院患者で38.8人、外来患者で95.9人それぞれ少なくなっていますが、一日一人当たりでは、入院5,846円、外来2,485円と単価が上がっています。

 数字からみると、緊急度が高く、高度な治療や検査が必要な患者さんの診療が行われたものと、想像できますが、このコロナ禍の患者動向をどの様に評価・分析されているのか、また、患者サービス面からみて受診できなかった市民にどの様な影響考えられるのか、今年度の、診療体制の下で、どの様に対応できるのか等、見解を伺います。


【再質問1答弁】

・患者数の減については、入院では専用病床を確保したこと、一方、外来では定期受診の間隔を延伸したことや健診の制限を行ったことに加え、患者さんの受診控えなどが主な要因と捉えている。

・1人当たり単価については、入院加療が必要な重症患者、高額薬剤の投与が必要な患者などの比率増があったものと分析している。

・今年度の対応としては、5月から外来は通常体制での診療を行う一方で、入院については4階病棟統合による病床減の影響等が生じると考えていが、今後も、医療従事者の体制確保に取り組み、適切な医療サービスの提供に努める。

 

(2)令和5年度の診療体制と経営見通しについて

【質問】

 次に、令和5年度の診療体制と経営見通しについて伺います。

本年4月から、看護師不足を理由として2病棟107床による診療体制となっているわけですが、新型コロナウイルス感染症が5類となった現状も踏まえたなかで、どの様な経営見通しを持たれているのか、また、この厳しい診療体制により、市立病院として提供すべき医療サービスにどの様な影響がでているのか、その解決の見通し等について、市長の見解を伺います。


【市長答弁】

令和5年度の経営見通しなどについて

・新型コロナウイルスが5類へ移行されたところですが、市立病院においては、引続きコロナ専用病床の確保が求められるなど、依然としてコロナ禍の影響が続いている。

・更に、本年4月からは、看護師不足に伴い2病棟107床での病院運営となり、国においても、5月8日以降、当面9月末までとした病床確保料を縮小するなど支援策の見直しがなされたことから、本年度も当院を取り巻く経営環境は、一層厳しい状況が続くものと認識している。

・また、4月以降もコロナ専用病床の確保に伴い、一般病床が93床となることなどから、受診される方々へ影響が生じているものと捉えている。

・引続き看護師体制の充実に努めながら、今後の国の病床確保対策なども見極めつつ、必要な医療サービスの提供について、適切に対応して行く。


【再質問】

・今年度は当面コロナ病床の確保と看護師不足に伴い一般病床93床(2病棟)での病床運用を余儀なくされているところであり、受診される患者さん、市民への医療提供体制にも大きな影響があるわけですが、この厳しい状況化で、135床の病床運営を復活させるための手法は考えられるのか?この課題解決に向け、どの様な取り組み、手法・手順を想定されているのか、見解を伺います。


【再質問答弁】

病床の再稼働に向けた取り組みについて

・本年度4月1日現在の看護師数は、目標の120名に対し、全体で102名、このうち夜勤可能な職員は79名となっており、依然として厳しい状況が続いている。

・病床の再稼働に向けては、看護師体制の充実が最優先課題であると認識しており、患者サービスや看護師の業務負担など、現在の10対1看護、3人夜勤体制を維持する考えの下、当面は看護学校訪問や民間の就職説明会への参加など看護師確保に精力的に取り組むとともに、休暇取得の推進など働きやすい環境整備を進めながら、離職防止に努め、体制を整えたい。


【意見等として】

 看護師不足の厳しい実態、その解消のための取り組みについての考え方は理解しましたが、地方における看護師不足が大幅に改善される見通しは極めて厳しい状況だと思います。135床全てをこのまま急性期病床と位置付け、その為に必要な120名体制を目指す取り組みを最優先とするのか、一方で、根室市に現在ない医療療養病床の問題をどの様に考えるべきか、市立病院が取り組んできた地域包括ケア病床の評価分析なども含め、地域に必要な医療の在るべき姿、提供すべき医療について、改めて、精査するなど、今年度中に策定する経営強化プラン策定作業の中で議論・検討が必要と考えます。

市民の健康を守るため良質な医療を提供し、市民に愛される病院。

市民が安心して暮らせ、心の支えとなる病院。

 

(3)公立病院経営強化プランの策定への取組体制と今後の経営戦略について


【質問】

 3点目、公立病院経営強化プランの策定への取組体制と今後の経営戦略について伺います。

 現在、公立病院経営強化ガイドラインの作業が進められているものと認識しておりますが、新たなプランには、市立病院の地域における役割・機能の最適化と連携強化、働き方改革を踏まえた医師・看護師等の確保対策を踏まえた中での持続可能な病院経営の強化が求められています。

 特に、地域における病院の役割・機能としては、地域医療構想や地域包括ケアシステムにおける役割・機能を明確にすることも求められていることから、新たなプランの策定に当たっては、これまでも述べてきましたが、病院事業担当部局だけではなく、市の企画・財政担当者や医療福祉関連部署との連携が必要であり、また、策定段階から議会・市民への丁寧な説明を求められるところです。

 そこで、今回のプラン策定作業の取組み体制について現状どの様な進め方をされているのか、伺います。

 また、医師や看護師等医療従事者の確保対策については、提供すべき医療の役割や機能により大きく影響されるものと考えますし、同時に、地方都市の医療従事者不足の厳しい実態や人口減少や少子高齢化に伴う医療需要の変化等を見極めた判断も必要であり、その体制により経営状況の見極めにも大きく影響するものと考えますが、診療体制を含め、今後の経営戦略に対する、基本的な考え方について、市長の見解を伺います。


【市長答弁】 公立病院経営強化プラン策定の取組体制などについて

・病院経営のあり方は、市民の福祉に直接関わるとともに、財政運営にも関わる重要な事項であることから、国はプランの策定にあたり、市関係部局との連携のほか、策定の各段階で住民理解を得るよう努めることとしており、市民皆様のご理解とご協力を得ることは、大変重要であると認識している。

・このことを踏まえ、本年度のプラン公表に向け、学識経験者や市民で構成する「市立根室病院財政再建対策特別委員会」での議論とともに、関係機関等との連携を図りながら、取り組む考えである。

・将来にわたり持続可能な病院経営の確保を図りながら、地域センター病院としての機能や地域の中核的な二次医療機関としての役割を担うため、当市はもとより根室医療圏域等の医療ニーズ、医療制度の状況を踏まえながら、引続き医療機能の検討を進め、素案へ盛り込んでいく考えである。


【意見等として】

 病院機能のベースは、将来に渡り持続可能な病院経営の確保を図りながら、地域センター病院として二次医療機関としての役割を担うこと、その為に、医療ニーズや医療制度の常陽を踏まえ医療機能の検討を進め、素案まとめたいとのことですが、壇上でも述べましたとおり、地域に必要な医療ニーズとして地域医療構想や根室版地域包括ケアシステムにおける役割・機能を明確にすることも今回のプラン策定には求められています。

 地域医療構想の中では、医療療養病床がないことも示されていますし、現状、その機能は市内にはありません。また、地域包括ケアシステムにおける医療と介護の連携も地域課題と考えます。

 これまで、市立病院が取り組んできた地域包括ケア病床の評価を含め、今後、地域課題である、医療療養病床の問題・介護との連携を整理され、計画策定に向けた取り組んでいただきたい。


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