top of page

令和5年9月定例月議会・令和4年度決算審査/水道事業会計

更新日:2023年10月5日

9/26 令和4年度水道事業会計の決算審査を行いました。 決算審査用に準備した資料等をベースに質疑内容も含め会計の状況を整理しました。 H31/4の料金改定(平均14.8%)を踏まえた収支改善の状況について ※本来は21.5%の料金改定が必要なところ、5か年間一般会計が6.7%相当額分を補てん

※一般会計の繰出金による補てんは令和5年度が最終年度

※一般会計の補てん終了に伴う影響と支援継続の必要性をチェック


料金収入の決算状況及び令和12年度までの見込(経営戦略より)

・営業収益全体では 594,820千円(前年度 730,864千円 △136,044千円 18.6%減)

・料金収入は、576,694千円(前年度 714,217千円 △137,523千円 19.3%減)

 ※大きく減額となった要因(コロナ・物価上昇対策としての基本料金免除の影響

  →免除額 125,900千円

・料金収入の約6割を占め、人口減少と連動する「家事用」の影響等から、令和12年では、令和元年度に比べ料金収入全体で101,711千円(13.9%)減となる見込み


給水収益の推移の見通しについて(前年度長期試算・経営戦略) 

・家事用の水需要(有収水量)の影響を受けて全体的に減少、令和12年度では、令和元年度に比べ483,881㎥(17.8%)減となる見込み


供給単価 R4年度 222.73円(対前年度▲47.26円 17.5%減)

     R3年度 269.99円(対前年度 ▲ 1.92円 0.7%減)

     R2年度 271.91円(対前年度  0.50円 0.2%増)

     R1年度 271.41円(対前年度 40.19円 17.4%増) 

     H30年度 231.22円

給水原価 R4年度 298.24円(対前年度 31.08円 11.6%増)

     R3年度 267.16円

有収率  令和元年度末81.45%

     令和4年度末83.90% 令和12年度末85%以上が目標


建設改良事業について

ねむろのみずより 水道ビジョンの考え方

H27年時点の固定資産総額144億円であり、この更新費用 272億円

法定耐用年数40年で割り返すと 一年あたり6.8億円が必要

更新する資産の限度や耐用年数を見直し1年に係る費用の圧縮につとめた更新計画を策定

H30年度以降5億円程度の施設改良費が計上されている

※施設改良費の実績チェック

 R4年度 451,203千円  R3年度 508,149千円

 R2年度 476,114千円  R1年度 493,704千円 

管路延長 令和元年度末

 配水管 264.6Km 導水管 12.6Km 送水管 5.6Km  計282.8Km

    (R2末284.1Km) (R3末286.2Km)

管路の経過年数 令和元年度末

  40年以上(法定耐用年数超過) 58.0Km 20.5% (R2末 59.0Km 20.8%)

水道設備の更新計画(経営戦略)

 更新延長の目標(安心安全は水道水を安定的に供給するため老朽化管路更新)

 令和3年度から5か年間で 更新延長 14.81Km

 令和8年度から5か年間で 更新延長 14.91Km  更新延長29.7Km

建設改良費の計画は 平成29年9月策定「上水道施設整備計画基本方針」がベース

 施設の重要度・緊急度・老朽度を総合的に検討評価

 整備費用は年額4億1千9百万円を基本に試算

 管路の更新は

・敷設年数、管種、老朽頻度等をもとに実施個所を選定

・基幹的管路での事故や濁り水の発生被害の大きい地区、管路の接続の多い地区、配水系統の複数化地区等の箇所を選定

・道路改良工事など他の事業の関連工事を併せて更新(工事費の削減を図る)

 ※上水施設等は電気計装設備・機械設備の延命化を図り設備個所を設定

桂木浄水場の水処理棟の更新整備について

・耐震化が遅れているのでは?

水道ビジョンでは令和6年までの更新方法を決定(令和4年2月策定の水道施設耐震化計画には示されていない。)

→桂木浄水場の水処理棟更新方法の決定(計画)については、水道ビジョンの実現方策として、令和6年度までに作成することとしていたが、令和3年及び4年で桂木浄水場施設の耐震診断を行った結果、水処理棟や配水池については、耐震化工事を行うことで30年・40年程度の延命化も可能と判断された。

 令和5年2月に、令和4年2月に策定した「水道施設耐震化計画」の実施計画に「桂木浄水場施設の耐震化計画を追加」、今年度の耐震化実施設計委託から桂木浄水場施設の耐震化事業を始めた。

 このことから、現水道ビジョンで掲げた「桂木浄水場水処理棟更新方法の決定」を含む実現方策(22の方策)は全て完了し、次年度以降に新たな水道ビジョンの策定を検討している。

 今後(短期的な)5年程度の建設投資についはが、「根室市水道施設耐震化計画」で公表している「桂木浄水場施設の耐震化事業」を令和9年度までに、防災拠点などへ通じる配水管路「重要給水施設配水管の耐震化事業」を令和7年度までに完了させる計画で進めている。


経営全般の改題認識と解決に向けた取り組みについて

【経営戦略では】 

・令和元年度に実施した料金改定の効果により収支状況は改善

・料金改定の算定期間である令和5年度までは年間平均140,000千円の純利益を確保

・令和5年度末までには内部留保資金277,644千円まで増加

・令和6年度以降は一般会計からの補助金(料金改定6.7%相当分 4千万円)が減額になることにより、単年度収支が赤字に転じるため、令和11年度には資金不足になる。

 ※料金改定の検討が必要になる。

【チェックポイントは】

・現状の事業展開等を踏まえた課題等の精査について

・市の人口ビジョンをどの様に捉えているか?

 ※給水人口、有水水量の将来推計値をチェック 

以上

桂木浄水場

最新記事

すべて表示
bottom of page