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北方領土問題について/令和8年6月定例月議会一般質問

 次に、北方領土問題についてお伺いします。

 新年度がスタートしましたが、北方領土問題を取り巻く環境は、非常に厳しい状況が続いています。

 先般、千島連盟の支部総会、本部総会に参加しましたが、皆さんの想いは、元島民の高齢化が進む中で一刻も早く解決しなければいけないことは「北方墓参の再開」、そして、返還運動後継者の育成であり、返還運動を風化させないための取り組みを諦めることなく続けることです。

 2月定例月議会で取り上げたテーマではありますが、その質疑を踏まえ、伺うものです。


平成元年当時の資料、色丹島の墓地の様子(初期の写真)、国後島爺爺岳と夕日


【質問】啓発関連事業への取り組みについて

 令和8年度は、パネル展や北方領土市民講座、ネット配信等も含め関係団体等との役割分担・連携のもと事業推進の役割を果たすとご答弁いただいておりますが、関係団体等との役割分担・連携をどの様に果たして行くのか?

 一例ですが、千島連盟が要望されている、融資対象者枠の拡大や残地財産の問題への対応、更には、語り部後継者の 育成、SNSを活用した情報発信等について、共に検討・解決に向け連携してアプローチすることが必要と考えます。 

 関係団体等との役割分担・連携に対する現時点における課題認識もふくめ、今後の展開策について見解を伺います。


【市長答弁】

・戦後81年目を迎え、一日も早い解決が切望される中で、日ロ関係は極めて厳しい状況が続いている。

・国内外に向けた更なる啓発とともに、特に若い世代への返還要求運動の継承が重要となっている。

・今年度は、北方領土啓発パネルの刷新や市民講座の開催のほか、若者向けのネット発信等を関係団体などと連携して推進。

・関係団体等が主体となって実施及び要望している事業等については、今後も主体性を尊重しつつ、さらなる連携強化に努めながら、啓発事業等を推進し、返還要求運動原点の地としての

責務を果たして行く。


【質問】北方領土隣接地域グランドデザインについて

 この点も2月定例月議会代表質問で意見を述べており、石垣市長からも有識者会議の中間報告の内容等についてご答弁いただいております。

 この有識者会議の方向から浮かび上がってくる課題としては、元島民の高齢化と語り部の減少、啓発施設の老朽化と機能不足、若年層の関心低下・情報取得手段の変化(SNS重視)等への対応、ロシア情勢の悪化による交流停止や啓発機会の減少、更には、隣接地域の強みを活かした啓発事業への取り組み等があげれているようですが、今後、これらの課題解決を踏まえ、どの様な形でグランドデザインが取りまとめられるのか、一部、先行して事業実施・予算措置がさている事業もあるようですが、策定までの見通し、根室市としてどの様に、このグランドデザインの推進に向き合っていくのか、現時点における見解を伺います。


【市長答弁】

・先月開催された、今年度第一回目の有識者会議でしめされた中間報告では、隣接地域における啓発活動の現状と課題、啓発施設の老朽化への対応策等の検討の方向性が整理されたところであり、これまで根室市もオブザーバーとして参加し、現状や課題等について発言してきた。

・有識者会議は、隣接地域に多くの人を呼び込み、北方領土問題に関する関心喚起、理解促進を図るとともに、隣接地域の振興に資するよう、地域一体となった啓発促進策を検討するために設置されたもの。

・今年度は、中間報告をさらに深堀して、施設の展示内容・手法の充実・強化、施設間の連携、効果的な集客促進策等が議論される。

・原点の地にふさわしい啓発施設の整備充実等に向け、積極的に提言等を行う。


【質問】北方四島の記憶を未来に繋ぐ取り組みに

 先般、千島連盟根室支部総会において、(仮称)ナショナルセンター「北方領土・知の拠点」構想についてという資料が示されました。

 返還要求運動の先行きは不透明であり、更なる長期化を考えたときに、元島民の体験や記憶、北方四島への想いを次世代に受け継ぎ、更には、正しい歴史認識の普及、後継者の育成に取り組むなど、返還要求運動を将来にわたり持続、未来に繋げる、その為の基盤や仕組みづくり(施設整備)が必要であるとするものです。

 資料収集と展示機能、調査・研究・提言機能、後継者育成・北方領土学習機能を備えた、新たな北方領土返還要求運動のシンボルとなる拠点施設の整備構想ですが、連携する地元からの提案、グランドデザインの主要テーマとして、根室市としても、調査検討を進めるべきと考えますが、市長の見解を伺います。


【市長答弁】

・先般、千島連盟根室支部の総会において示された(仮称)ナショナルセンター「北方領土・知の拠点」構想については、私も来賓として総会に出席しておりましたので、その概要については承知している。

・北方領土返還要求運動が、長期化する中、正しい歴史認識の普及や後継者の育成など、運動を将来にわたり持続させるための取組は、大変重要であると認識をしております。

・な今年度二回目となる有識者会議が、今週末、根室市で開催され、その中この構想案についてのヒアリングも予定されている。

・現時点では、千島連盟内部でも調整段階と聞いており、その動向もふまえ、連携して検討等したいと考えている。


※質問時間の関係上、質疑は一部しかできていいませんが、準備した再質問項目等

再質問1

 関係団体等が主体となり実施、要望している事業等について、団体等の主体性を尊重しつつ、更なる連携強化に努めるとのことですので、是非、取り組んでいただきたい。

四島交流が止まっている今やっておくべきこと、交流再開を信じて準備しておく作業があると思います。

 一例ですが、自由訪問事業の参加者枠の拡大、四島交流事業の専門家枠の在り方(保育士や看護師等地元専門家)、北方墓参事業の墓地の所在と墓地までのアプローチ方法、日本語習得研修へのオンライン会議システムの導入と逆バージョンであるロシア語習得研修の提案、共同経済活動項目再精査、更には、交流停止後の四島の状況や島民の感情の把握等々、原点の地目線での提案準備を進めるべきと考えますし、様々啓発事業と合わせて、整理しておくべきと考えますが、見解を伺います。



 北方領土における不動産登記事務は、国の行政権の行使が事実上不可能な状態におかれていることから行われていませんが、土地・建物の従前の登記簿又は台帳上の所有名義人については、相続関係を明確にしておくのが適当であるとされおり、相続の申出がされた場合、釧路地方法務局根室支局で、所定の用紙に相続事項を記載する暫定的な取扱いが行われいます。(法務局HPより)

 残地財産の取り扱いも課題とされている中で、千島連盟関東支部が行った引き揚げ船乗船者名簿の調査の様に、相続状況の調査・整理なども必要な取組と考えます。見解があれば伺います。


再質問3

 グランドデザインについては、取り組みの進捗状況は理解しましたが、この事業のスタートは、隣接地域側からのアプローチであり、隣接地域の振興に繋がる計画、その全体像が見えない中で、壇上でも述べましたが、財源措置がされ動き出す事業もあります。

 このグランドデザインはどの様なかたちで、取りまとめられ、公表、展開されるのか、財源対策も重要な視点と考えますが、今後の見通しについて、改めて、伺います。


再質問4

 北方四島の記憶を未来に繋げる取組としてを質問項目としましたが、返還要求運動の先行きが不透明であり、長期化が考えられる中で、この問題が風化されることがないよう、記憶の整理、次代へ繋ぐ取り組みが重要であるとの考えから取り上げました。

 グランドデザインを取、りまとめている有識者会議がこの構想案のヒアリングも行うとのことですが、市としても、是非情報把握に努め、グランドデザインへの組み入れも含め、千島連盟等との連携のもと取り組んでいただきたい。(要望として)



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